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適応障害の克服事例

適応障害とは

今置かれている状況や起こった出来事が、
その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられたときに、憂うつな気持ちや不安感が強くなります。

そのことで、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。
あるいは、今までこなしていた仕事で失敗したり、
思考能力が極端におちてしまうことになります。

 

適応障害は、うつ病の症状と非常によく似ています。
うつ病もストレス過多により、身体症状や精神症状が生じます。

適応障害とうつ病の違いは、症状の持続性という点になります。

 

適応障害は、そのストレス源から離れたら症状が消失するのですが、
うつ病では、ストレス源から離れても症状が続くのです。

 

社会人1年目で自信をなくしてしまった適応障害の事例

社会人1年目の明美さん(仮名)は、心療内科で適応障害と言われて
カウンセリングに来られました。

 

学生時代から明るくて友人も多く、非常に活発なタイプで
働く前は意欲がとても高かったそうです。

 

入社して1ヶ月。
自分が思っているようには、なかなか仕事が覚えられないもどかしさを感じていました。

 

業務でわからないことがあっても、上司に聞くことができず
自分なりに懸命に努力をしたそうです。

 

家でも弱音は吐かずにいたので親御さんは娘がこんなにも悩んでいたとは気づきませんでした。

 

ただ、働き始めて2ヶ月を過ぎたあたりから
抑うつ状態、情緒不安、不眠、倦怠感、胃痛、頭痛等が起こり
月曜日の朝も食事が喉を通らなくなっていたので
明美さんのお母さんが心療内科を受診させることにしたということでした。

 

その後、カウンセリングに来られました。

カウンセリングでは、まずは今の心境や辛い状況をじっくり伺いました。

そして、今抱えているストレスを少しでも減らしていくために
イメージを使ったセラピーをいくつか試しました。

 

その上で、この悩みに関して最も大切な部分を行います。

学生時代は順調に過ごしていたのに
社会人になってつまずいてしまったり、
頑張りすぎてうつ状態になってしまう方には次のような心のパターンに陥っています。

 

学生時代の心の鍛え方のままで、社会人として過ごしてしまう。

 

こういうパターンなのですが、これだけでは意味がわからないと思いますので
少し説明が必要です。

 

学生時代の心の鍛え方(使い方)と社会人の心の鍛え方(使い方)では大きく違ってきます。

学生時代の心の鍛え方のままで、社会人として過ごしてしまうと
すぐに心が消耗して、力尽きてしまうのです。

 

具体的に学生時代と社会人とで、役割や心の鍛え方を比べてみましょう

学生にとっての一番の仕事は勉強です。
そして、勉強には正解があります。

 

社会人にとっての仕事には正解がない場合も多いです。
自分で生み出していくこともあります。

 

また、学生には区切り、終わりがあります。
中間試験や期末試験、あるいは中学、高校、大学と割と短期間で節目があります。

 

社会人には終わりがありません。
短期プロジェクト等ある程度の区切りをつけるところはあるかもしれませんが
基本的には淡々とした作業が長期間に渡って続く感じです。

 

 

学生時代は人間関係が比較的シンプルです。

 

社会人になると人間関係が複雑になります。
幅広い年代との接点が増えます。言葉遣いにも気をつけなければいけません。

 

 

学生時代は評価してくれる人がいます
親や学校、習い事の先生は頻繁にほめてくれたり、激励したり、注意してくれたりします。

 

社会人になると評価してくれる人がいなくなります。(あるいは極端に減ります)

 

 

学生時代は
努力すれば、いずれはできるようになったり、報われたりします。
頑張っていること自体を誰かが評価してくれたりもします。

 

苦しいことを経験していけば、心が強くなる時期でもあります。

 

すぐに弱音を吐かない、多少苦しくても我慢する等
ネガティブな感情を抑えたり、感じないようにもしていきます。

 

 

学生時代はこのようにして心を鍛えて育てていくのです。

 

そして、学生時代の心を鍛え方を高めていった人ほど、
社会人になった時につまずきやすいのです。

 

 

社会人になると、学生時代のようには他人から評価されないので
自分で自分を正当に評価することが大切になります。

 

さらに自分の悩みやストレスにも早めに気づいて対処することが必要にもなってきます。

 

ところが学生時代に
ネガティブな感情をがまんしたり、感じないようにして頑張ってきた人は
社会人になって終わりのないストレスを受けても
弱音を吐かずに限界まで頑張ってしまう傾向があるのです。

 

 

ですので、社会人になったら、
心の鍛え方を今までとは変えていくことが必要不可欠となるのです。

 

 

ストレスを小さいうちから気づいて、対処できるようになること。
それと自分の気持ちを適切に表現できるようになることも大切です。

 

これらのことをカウンセリングではじっくりと取り組んでいきましたので
社会人1年目の明美さんも順調に回復していきました。

 

《補足》

今回は社会人1年目の方の事例を紹介しましたが
その他にも終りがないストレスとしては
主婦という仕事、子育てなどで行き詰ってしまう方も多々おられます。

 

特に女性は、主婦業、子育て、嫁姑の関係、ママ友との付き合い、PTA等
終わりのないストレスがたえず降り注いできます。

 

ですので、社会人として正しいの心の鍛え方を知っておくことはとても重要です。

 

 

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